第106回 ガネット研究会 9月18日(月・祝)<報告>

第13回ガネット造形祭り「親子でつくろう!十三〇〇開発計画」
ダンボールでつくる「あったらいいな」の街
 
会場 大阪市淀川区内十三公園
13:00〜17:00 ダンボールの親子造形活動 
対象年齢:親子



画ネット創立20周年記念イベントを開催。
今回は107名の事前申し込みがあり
以下20名のスタッフで臨んだ。
スタッフ>
画ネット(4名)
阪急阪神ウエルビーイングさん( 4名)
類設計室さん(4名)
キッズクラフト協力・保護者・生徒(5名)

材料>
太平段ボール工業(株)さんより大変上質な材料の提供があった。

内容>
親子でパペット(自分人形)を作り、公園敷地内を開発予定地に見立て探索。
子どもの「あったらいいな!」を親は否定しないようにサポート。
このことにより親子の相互理解を育む。また自分で感じて考えたことを表現しようとする「アート思考」する機会にしたい旨を伝える。

制作の様子>
気温が高く熱中症を心配していたが、大きく高い木が会場に木陰をつくっていた。作品ができた順に「開発予定地」に展示する段取りにした。終了90分前でも終わる気配がなく、絵の具遊びも始まり、参加者は寛いでいる様子だった。終了1時間前に佃・北田の「お片付けの唄(オリジナル)」ウクレレ演奏を行い、やっと終わりが近づいていることが伝わる。

「十三〇〇開発計画」の〇〇に作品からイメージした文字を子ども自身が考え、入れて、記念家族写真。



作品同士をもう少し詰めて街らしいレイアウトをした方がよかった。
全員で記念写真を撮ればよかったなど悔やむ点は反省会でも出た。

見学者>約30名〜画ネットや造形教室、阪急阪神・地域の自治体の代表者などの見学があった。こうした親子の屋外のイベントが低価格で楽しく取り組めることが広まるといいなと思う。作品を仕上げることだけが目的だけでなく、人と人との関係もつくる造形の可能性を知って欲しい。

キッズゲルニカの展示>
2007年にガネット造形祭りにて平和って何?をテーマに関西圏のガネット会員の教室、約60名の子どもたちが制作。2010年インドネシア・バリ島での「キッズゲルニカ国際展覧会」から13年振りの展示。会場を彩った。制作当時は平和がどんなものか子どもたちに伝え、絵に表現するのか難しいと会員同士で討論した。ウクライナ/ロシア戦線がある現在、皮肉なことに作品に意義があるようになってしまった。
1936年無抵抗なスペインのゲルニカの人々を虐殺されたピカソは銃でなく絵画で怒りを世界中に訴えた。暴力ではない和解ができるアートの可能性を子どもたち親たちも、感じて考えて表現してみるきっかけになって欲しい。

<報告>赤座雅子